
「このたび家を買いまして...」を運営している、現役不動産エージェントのさとるです。
この記事では、これから住宅購入を考えている方に向けて、家を買うまでの一連の流れを全8ステップでやさしく解説します。
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はじめての家探しで何から始めればいいか分からない
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契約やローンの手続きが不安…
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とにかく失敗したくない!
そんな方に向けて、現場目線で「本当に大事なこと」だけを丁寧にお伝えします。
目次
STEP1:まずは“お金”と“将来”の計画から始めよう
住宅を買おうと思ったら、真っ先にやるべきなのが「資金計画」と「ライフプランの確認」です。
気になる物件が見つかってから「やっぱり予算が合わなかった…」という事態を避けるためにも、最初に“自分に合った予算”を知っておくことがとても大切です。
まずは自己資金を把握する
住宅購入に使えるお金=「自己資金」とは、以下のような費用を含みます:
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頭金(物件価格の一部を前払い)
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諸費用(手数料・税金・保険料など)
一般的には物件価格の10〜20%程度を頭金に充てるのが理想ですが、最近では頭金ゼロ(フルローン)でも購入可能な金融機関が増えています。
若い方や貯蓄がまだ少ないご家庭でも、住宅購入の選択肢は広がっています。ただし、フルローンの場合は毎月の返済額が増えるため、生活費とのバランスをよく考える必要があります。
住宅ローンの借入額をシミュレーション
「自分はいくら借りられるのか?」「月々の支払いはどのくらいになるのか?」
このイメージを持つだけでも、物件選びがずっと現実的になります。
最初はネットの簡易シミュレーションツールで十分。以下を参考にしてみてください
▶︎【自分でできる】物件探しの前に住宅ローンのシミュレーションをしてみよう
✅ ポイントは、「借りられる額」ではなく「無理なく返せる額」を基準に考えることです。
金利タイプやローン条件も比較しよう
住宅ローンには「固定金利」「変動金利」などの種類があります。
金利の違いは総返済額に大きく影響しますので、複数の金融機関の条件を比較しながら、自分に合ったプランを探しましょう。
たとえば:
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将来の収入が安定していれば変動金利で返済額を抑える
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逆に、不安定な職業なら固定金利で安心を取る
といった考え方が大切です。
返済期間はどう選ぶ?
ローンの返済期間は「短い=返済額は高いが総支払額は少ない」「長い=返済額は安いが総支払額は増える」という特徴があります。
今は金利が低い時代。35年ローンで月々の返済を抑えつつ、余裕ができたら繰り上げ返済するというスタイルが多くの人に選ばれています。
中には最長40〜50年ローンを組める金融機関もあり、年収が低めの若い世帯にも現実的な選択肢が広がっています。
将来の維持費も忘れずに
住宅を買った後にも、いろいろとお金がかかります。たとえば:
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固定資産税
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修繕費(屋根や外壁の補修など)
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光熱費・保険
マンションなら管理費や修繕積立金、戸建なら自分でメンテナンス費を用意する必要があります。
✅ 「買って終わり」ではなく、「住み続けるコスト」も含めて予算を考えることが大切です。
将来のライフプランも一緒に考えよう
住宅ローンは30以上にわたる長い付き合い。
以下のような将来の変化を想定しておくことで、より現実的な資金計画が立てられます:
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お子さんの進学や教育費
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転職や転勤の可能性
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老後の生活費
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将来的に売却や住み替えを検討する可能性
「この家に一生住むのか?」
「数十年後も返済を続けていけるか?」
そういった視点をもつことが、後悔のない住宅購入につながります。
自分での判断が難しいときは、プロに相談を
資金計画やライフプランは、とても大事だけれど難しいと感じる方も多いと思います。
そんなときは、ファイナンシャルプランナー(FP)や不動産エージェントに相談するのも有効です。
第三者の意見を聞くことで、冷静な判断ができるようになります。
家探しの前に、“お金と人生”の作戦会議を
住宅購入は「物件探し」からではなく、「資金計画と将来設計」から始めましょう。
最初にここをしっかり固めておけば、物件選びもスムーズに、安心して前に進めます。
STEP2:理想の住まいを探すための“物件リサーチ”の進め方
資金計画がある程度見えてきたら、いよいよ「どんな家に住みたいか」を考えるステップです。
でも、いきなり物件探しを始めても、迷うばかりでなかなか決まりません。
そこで、まずは“希望条件を整理する”ことが大切です。
まずは「希望エリア」を明確にしよう
物件選びの第一歩は、「どこに住むか」を決めることです。
希望エリアを考えるときは、以下のようなポイントをもとに家族で話し合いましょう:
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通勤や通学にかかる時間(電車・車など)
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近くにスーパー・病院・公園などがあるか
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実家や職場への距離感
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子育てしやすい街か(治安・教育環境)
✅ ポイント:「便利さ」+「暮らしやすさ」+「将来性」をバランスよく考えるのがコツです。
物件タイプを選ぶ
次に決めたいのが、「どんなタイプの物件に住みたいか」です。
タイプ | 特徴 |
---|---|
新築一戸建て | ピカピカの状態。設備が最新。価格はやや高め |
中古一戸建て | コストを抑えたい人向け。ただしリフォーム費用の検討も |
新築マンション | 立地が良いことが多く、共用設備が充実 |
中古マンション | 比較的安価で、利便性の高い立地も狙える |
✅ それぞれにメリット・デメリットがあります。「戸建てで庭がほしい」「階段が苦手だからマンションがいい」など、ライフスタイルを反映して選びましょう。
間取りや広さの目安を考える
家族構成や将来の生活をイメージしながら、「どれくらいの広さが必要か」「何LDKが適しているか」を考えてみましょう。
例:
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夫婦+子ども2人 → 3LDK〜4LDKが一般的
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子どもが小さいなら将来の部屋分けも視野に
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テレワークがある場合は、書斎やワークスペースも要検討
✅ ポイント:今だけでなく、10年後・20年後のライフスタイルまで見据えておくと後悔しにくいです。
不動産ポータルサイトをフル活用しよう
実際に物件の情報を探すには、インターネットがとても便利です。以下のようなサイトが代表的:
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SUUMO(スーモ)
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LIFULL HOME'S(ホームズ)
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at home(アットホーム)
ただし、ちょっと資料請求をしたつもりが沢山の不動産会社から電話がひっきりなしにかかってくるなんてこともあるので、お問合せは慎重に。
✅ ポータルサイトでチェックした物件は、後日不動産会社に実際の資料請求や内見の相談をする際にも役立ちます。
条件を整理すると“後悔しない物件探し”につながる
物件探しは、焦らず「理想の住まい」をイメージしながら、エリア・タイプ・広さ・価格のバランスを整えることが大切です。
まずはたくさんの物件を見ながら、家族に合ったスタイルを見つけていきましょう。
コラム:さとるの独り言
当初の希望条件はきっとマイホームへの夢や理想が沢山盛り込まれていると思います。
実際に当初の希望条件で検索をかけてみると、ほとんど条件に合う物件が出てこない。
なんてこともあるはずです。
そんな時は、もう一度希望条件を絞り直すなどして、少しずつ理想を現実に近づけていきましょう。
STEP3:住宅購入は「いい不動産エージェント選び」から始まる
住宅購入は、人生の中でも大きな買い物の一つ。
だからこそ、「誰と一緒に進めるか」はとても大切です。
最近では、不動産会社に直接問い合わせるだけでなく、“不動産エージェント”という存在に相談しながら家探しをする人も増えています。
ここでは、そのメリットと役割をわかりやすくご紹介します。
不動産エージェントってどんな人?
不動産エージェントとは、購入者側に立って住宅探しをサポートする**“住まい探しのパートナー”**のような存在です。
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企業へ所属はあっても、基本的には個人事業主のような立場
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会社員じゃないからこそノルマや会社の都合ではなく、あなたの希望を第一に考えて動いてくれる
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アメリカでは住宅購入は「まず信頼できるエージェントを探すこと」から始めるのが常識
✅ 日本でも徐々に浸透し始めており、「安心して相談できる相手」として注目されています。
不動産エージェントができること
📍 市場やエリアの最新情報を教えてくれる
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相場・成約事例・将来の資産価値などを客観的に教えてくれる
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希望エリアの周辺環境や生活情報にも詳しい
🏘 条件に合った物件探しをしてくれる
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希望をもとに物件を探し、リストアップや提案もしてくれる
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ネットに出ていない物件(未公開情報)を紹介してくれる場合も
👀 内覧の手配や現地案内をしてくれる
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売主や業者との調整もお任せ
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建物の状態や注意点をその場で教えてくれるから安心
🧮 条件整理・資金計画の見直しをサポート
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希望条件の優先順位整理
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資金計画の確認とアドバイス(ローン返済・維持費・補助金など)
🏦 住宅ローンの比較や手続きをサポート
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多くの金融機関の中から、自分に合った銀行選びをサポート
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面倒な書類や申請の流れも一緒に進めてくれる
💬 価格交渉を代わりにしてくれる
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市場価格を見ながら適切な交渉をしてくれる
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売主とのやり取りもプロに任せられる
📝 契約・書類のチェックも任せられる
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契約書の内容を一緒に確認し、注意点を教えてくれる
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必要書類の案内や、役所手続きの流れも丁寧にサポート
エージェントに相談すべき人はこんな人
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初めての住宅購入で不安が多い
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営業マンに「売られる」のではなく、中立な立場で提案してほしい
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家探しの前に、ライフプランや予算を一緒に見直したい
✅ 一人で進めるよりも、「安心できる専門家と二人三脚で進める」方が納得のいく買い物になる可能性がぐんと高まります。
関連記事:もっと詳しく知りたい方へ
▶︎【住宅購入】不動産エージェント選びから始めるべき3つの理由
住宅購入をスムーズに進める“心強い味方”
不動産エージェントは、ただの「物件紹介係」ではありません。
購入者の人生設計に寄り添い、安心して家を買えるように一つひとつを丁寧にサポートしてくれるパートナーです。
「家探しって、どこから始めればいいの?」という方ほど、まずは信頼できるエージェントを見つけてみてください。
STEP4:住宅ローンの手配|事前審査で“買える家”を明確にしよう
物件探しを進める中で、「この家、気になる!」と思っても、住宅ローンの準備ができていないと購入に進めないこともあります。
そのため、早めに金融機関と相談し、「住宅ローンの事前審査」を取得しておくことがとても大切です。
金融機関に相談してみよう
住宅ローンは銀行や信用金庫、ネット銀行、フラット35など、さまざまな金融機関で扱っています。
まずは1〜2社に相談し、自分に合ったプランがどれか、専門家に話を聞くところから始めましょう。
相談方法は来店・オンライン・電話などさまざま。
あなたの年収・職業・自己資金の状況をもとに、借入可能額や金利条件などを提示してくれます。
不動作nエージェントから提案してもらうのも可能です。
自分の「返済能力」を把握しておこう
金融機関が見るのは「いくら借りたいか」ではなく「きちんと返せるか」です。
審査では以下のような要素がチェックされます:
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年収・勤続年数・雇用形態
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他のローン(車、奨学金、カードローンなど)
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クレジットカードの利用状況や信用情報(スコア)
✅ ポイントは、収入だけでなく支出も整理しておくこと。
これにより、「自分にとって無理のない月々の返済額」が見えてきます。
住宅ローンの「事前審査」って何?
事前審査とは、正式なローン申込の前に、
「この条件でお金を貸してもらえるか」を確認するステップです。
提出書類の例:
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源泉徴収票(直近1〜2年分)
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住民税課税証明書
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身分証明書
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勤務証明や在職証明(場合によって)
この審査を通過すれば、「この金額までは借りられる」という“お墨付き”がもらえます。
それにより、予算オーバーの物件を探して無駄な時間を使うこともなくなります。
金利・返済条件を比較しよう
金融機関によって、以下のような条件が異なります:
比較ポイント | 内容 |
---|---|
金利タイプ | 固定金利/変動金利/固定期間選択型 |
返済期間 | 35年〜50年(金融機関による) |
返済方法 | 元利均等/元金均等 |
諸費用 | 保証料、事務手数料などの金額差も大きい |
✅ 数万円〜数十万円の差が出ることもあるため、2〜3社比較するのがおすすめです。
融資契約と必要書類の提出
事前審査が通ったら、本審査 → 融資契約へと進みます。
これは古運輸する住宅が決まった後の手続きなので、まずは事前審査が優先です。
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融資契約書への署名・捺印
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担保設定書類(購入する家を担保に)
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火災保険・団体信用生命保険への加入手続き
✅ 書類が多くて不安なときは、不動産エージェントがサポートしてくれます。
事前審査で「買える家の枠」を明確にしておこう
住宅ローンの準備は、早ければ早いほど安心です。
購入できる金額帯が見えていれば、物件探しも効率的になりますし、契約時もスムーズに進みます。
「まだ物件が決まっていないから…」という段階でも、まずはシミュレーション → 相談 → 事前審査取得の流れを進めておくと、後の流れが一気に楽になります。
STEP5:物件の内覧|失敗しないためのチェックポイントと進め方
気になる物件が見つかったら、いよいよ「内覧(ないらん)」のステップです。
内覧とは、実際に物件を見て、写真や間取り図だけでは分からない“リアルな情報”を自分の目で確かめる作業。
ここでの印象が、購入を決めるかどうかの大きな判断材料になります。
まずは内覧の予約からスタート
気になる物件を見つけたら、不動産エージェントや販売会社に連絡して内覧の予約を取りましょう。
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日時や集合場所を調整
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できれば土日と平日、昼と夕方など異なる時間帯での見学がベスト
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複数の物件を見比べることで、判断しやすくなります
外観・立地のチェックポイント
物件の内覧は、家の中だけでなく「外」もとても大事です。
✅ 外観チェックリスト:
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周辺の施設や雰囲気はどう?
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日の入り方、人通りは?
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隣家との距離感、プライバシーは?
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駐車場の位置や広さ、車の出し入れのしやすさは?
などなど
室内・間取り・設備の確認
内覧では、図面では分からなかった**“生活のしやすさ”を体感すること**が大切です。
✅ 室内チェックリスト:
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部屋の広さと動線が生活スタイルに合っているか
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日当たりや風通しは良いか
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コンセントの位置や数、水回りの使い勝手
などなど
✅ ポイント:「ここにソファを置いたら?」「洗濯動線はどうか?」など、具体的な暮らしをイメージしてみるのが効果的です。
✅ 気になる点があれば、遠慮せずエージェントに質問することが大切です。
周辺環境の確認も忘れずに
住まい選びで見落としがちなのが「周辺環境」。
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スーパーやコンビニ、病院、学校は近いか?
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騒音(車・線路・学校)や治安はどうか?
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ゴミ出しルールや自治会の雰囲気
✅ 内覧前後に10〜15分ほど周辺を歩いてみるだけで、街の印象が大きく変わります。
メモと感想を残しておこう
複数の物件を見ていると、記憶が混ざってしまうこともあります。
そこで、内覧のたびに感じたことを以下のように記録しておくのがおすすめです:
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気に入った点、不満に感じた点
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窓からの景色
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気になったニオイや音
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家族の反応や意見
✅ 写真を撮っておくと、後で家族と一緒に比較するのにも便利です。
まとめ:内覧は“暮らしのシミュレーション”の時間
物件の内覧は、購入前に「この家で本当に暮らせそうか?」を確認する大切なステップ。
焦らず、冷静にチェックポイントを押さえて、「納得できる判断」ができるよう準備しておきましょう。
STEP6:気に入った物件が見つかったら「申込&交渉」へ進もう
「この家、いいかも!」と思える物件に出会えたら、いよいよ購入の意思を伝えるステップです。
ここからは、「申込(オファー)」を出し、価格や条件の交渉をしていくことになります。
まずは“申込書”を出して購入の意思を伝える
不動産の購入では、まず申込書を出すことで“買いたい意思”を正式に伝えるのが一般的です。
申込書に記載する内容の例:
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購入したい金額(希望価格)
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引き渡し希望日(入居時期)
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住宅ローンの予定
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修繕や残置物の扱いなどの希望条件
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回答期限(通常1〜3日以内)
✅ この時点ではまだ「契約」ではなく、あくまで“買いたい意思の表明”です。キャンセルも可能ですので、安心してください。
価格交渉ってどうするの?
「できれば、もう少し安くなったら…」と思ったときは、価格交渉も可能です。
ただし、やみくもに値下げを求めるのではなく、以下のような根拠があるとスムーズです:
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同じエリアの相場と比べて高い
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リフォームが必要な部分がある
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売主が早く売りたがっている(売却理由による)
✅ 価格の交渉は、エージェントに任せるのがベスト。相場感や売主の事情も踏まえて、適切な価格を提案してくれます。
価格以外にも交渉できることがある
住宅購入の交渉は、金額だけではありません。
「条件交渉」も重要なポイントです。
交渉しやすい条件の例:
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引き渡し時期(なるべく早く住みたい/ゆっくり準備したい)
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不具合の修繕対応をしてもらえるか
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契約条件に関する細かな調整
✅ 事前に自分の優先順位を整理しておくと、「どこまで譲れて、どこは譲れないか」がはっきりします。
エージェントと一緒に交渉を進めよう
申込や交渉は、不動産エージェントの力を最大限に活用する場面です。
売主や相手側の不動産会社とのやり取り、適切な交渉の進め方など、エージェントがサポートしてくれます。
📌 エージェントとの密なコミュニケーションが「いい条件」での購入に直結します。
申込と交渉は“丁寧に、でも勇気を持って”
物件の申込と交渉は、不動産購入において大きな一歩です。
自分にとって「買って良かった」と思えるように、エージェントと一緒に冷静かつ前向きに交渉を進めていきましょう。
STEP7:「契約」と「重要事項説明」|いよいよ家を“自分のもの”にする手続きへ
価格や条件の交渉がまとまったら、いよいよ住宅購入の最終段階へ進みます。
ここでは「重要事項説明」を受けてから、「売買契約」を結ぶ流れになります。
このタイミングで購入が“法的に確定”するという、非常に大切なステップです。
まずは「重要事項説明」で内容をしっかり確認
契約の前には、宅地建物取引士(宅建士)から「重要事項説明(通称:重説)」を受けます。
✅ 重説ってなに?
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物件の権利関係(名義、借地かどうか、抵当権の有無など)
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法律上の制限(建築できる建物のルール)
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設備の状態やインフラ(ガス・水道・電気など)
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契約解除の条件(キャンセル時に手付金が戻るか など)
✅ ポイント:難しい言葉が多いので、分からないことは必ずその場で聞いてください!
売買契約で「この家を買います」と正式に約束
重説のあとにいよいよ「売買契約」を結びます。
これは「この物件をこの条件で購入します」と売主と買主が正式に合意する書面です。
✅ 契約書に書かれる内容:
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売買代金や支払い方法
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引き渡しの日程
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設備や付属品の内容(エアコンやカーテンなど)
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万が一のトラブル時の対応(キャンセルや違約金)
📌 契約書にサインしたら法的に効力が発生するので、じっくり内容を確認してから進めましょう。
契約時には「手付金」を支払う
売買契約が成立したら、「手付金」の支払いが必要です。
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一般的には物件価格の5〜10%ほど
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契約が進めば、最終的には物件価格に充当
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買主都合のキャンセルでは、手付金は戻ってこないケースが多い
✅ 「お金が動くタイミング」なので、不安なことは必ず事前に確認しておきましょう!
契約後は「引き渡し」に向けた準備がスタート
契約が終わったら、いよいよ引き渡しに向けたカウントダウンが始まります。
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住宅ローンの本審査・契約
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火災保険の加入
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(登記)の準備 など
この時期はやることが多いので、不動産エージェントや不動産会社の営業マンをうまく活用しましょう。
契約は慎重に。でも、新しい暮らしの始まりでもある
契約は住宅購入における「ゴール直前の山場」。
ここを乗り越えれば、ついに理想のマイホームが自分のものになります。
エージェントや専門家の力を借りながら、納得のいく形で手続きを進めましょう!
STEP8:決済と引き渡し|いよいよ「家のカギ」が自分のものに!
売買契約を終え、住宅ローンの準備も整ったら、ついに最後のステップ「決済と引き渡し」に進みます。
この日をもって、物件の所有者が正式に“あなた”になります!
残りのお金を支払って、決済スタート
まず行うのは、物件の残代金の支払いです。
これは、契約時に支払った「手付金」を除いた残りの購入代金のことです。
✅ 残金の支払い方法:
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住宅ローンを利用する人は、金融機関から売主への直接振込
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自己資金分がある場合は、事前に口座へ用意しておく
📌 この時点で、不動産会社の仲介手数料・司法書士の報酬などの「諸費用」も一緒に精算します。
所有権の「登記」手続きも一緒に進む
残金を支払ったら、司法書士が登記(名義変更)手続きを進めます。
これで法的にも「この家はあなたのもの」となり、正式に所有者が切り替わります。
✅ 登記完了後には、「登記識別情報通知書(旧・権利証)」が発行されます。
鍵の受け取りと最終チェック
いよいよ、物件の引き渡し=“カギの受け取り”です!
これで晴れて夢のマイホームゲットです。
「決済と引き渡し」で住宅購入は完了!
このSTEP8を終えると、晴れてあなたの新しい暮らしがスタートします。
ここまでの手続きは大変でしたが、その分、鍵を受け取る瞬間の喜びは格別です。
住宅購入、全8STEPが完了
これで「家を買うまでの流れ」はすべて完了です。
ここからは、「買った家でどう暮らすか」という、新しい人生のステージが始まります。