住宅購入ガイド

【最短ルート】”自分で決める”後悔しない住宅購入10STEP

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住宅を買おうと思った際、

多くの方が、

「SUUMO」や「ホームズ」といった不動産ポータルサイトで物件情報を探し、
良さそうな物件を不動産業者に問い合わせて内見するというプロセスを踏むことと思います。

しかし、その探し方には意外な落とし穴があるかもしれません。

・不動産会社に物件問い合わせをするとどんな担当がつくかわかりません。ベテランもいれば新人もいます。

・誰もあなたが本当に買うべき物件は教えてくれません。不動産業者には売りたい家があるからです。

・沢山電話がかかってきます。家にも訪問されるかもしれません。不動産業者にとってお客さんは取り合いなんです。

 

自分で物件を選んでいるようで、

実は不動産業者主体の物件探しになってしまっているかもしれません。

これではいつまで経っても自分にあった物件を見つけることはできません。

仮にいい物件を契約できたとして、

それは本当にあなたにとっていい物件だったと言えるでしょうか?

『住宅探しは物件情報収集から』

という方がほとんどかと思いますが、

ただ闇雲に物件を探しても時間と労力を消費するだけです。

ひいては買い時を逃し、金銭面で損することもあるかもしれません。

では、どうすれば、自分主体で後悔のない住宅購入ができるのか、

このブログでは以下の10のステップを踏むことを提案しています。

STEP1:現状の把握:まずは“今の暮らし”を見つめてみよう
自分と家族の「今」を整理することが、理想の暮らしへの第一歩。

STEP2:購入動機の整理:「なぜ家が欲しいのか?」を言葉にしてみる
漠然とした動機をはっきりさせると、家探しがブレなくなります。

STEP3:物件種別の比較:どんな家のカタチが自分たちに合う?
戸建て?マンション?新築?中古? それぞれの特徴を知って比べよう。

STEP4:不動産の知識:住宅や不動産業界のこと、少しだけ知っておこう
図面の読み方や契約の流れなど、最低限の知識があるだけで安心感が変わります。

STEP5:条件の整理:わが家の“ゆずれない条件”を整理しよう
エリア・価格・間取りなど、譲れること・譲れないことを明確に。

STEP6:不安材料の除去:「これが心配…」を見える化して安心に変える
ローンや将来の生活不安など、曖昧なままにせず、ひとつずつ確認を。

STEP7:住宅ローンの審査:自分に合ったローン、見つけておこう
借りられる額ではなく「無理なく返せる額」で家を選べば、後悔なし。

STEP8:物件選定:「ちょっと気になる物件」を探してみよう
条件が整理できたら、いよいよ具体的な物件チェックへ。

STEP9:内見:実際に見て、感じて、比べてみよう
内見は“生活のイメージ”をつかむ大事なタイミング。五感で確かめよう。

STEP10:申込・契約:気に入ったら、前に進む勇気を
申込・契約は“決断の瞬間”。でもここまで来たあなたなら大丈夫。

この10のステップを踏むことで、
後悔のない住宅購入に最短で近づくことができます。

少し大変なような気するかもしれませんが、あなたの人生の大きな節目となる住宅購入。
数千万円以上の大きな支出を伴う買い物です。
しっかりと考え、見極めながら進んでいくことが後悔のない住宅購入の最短ルートとなります。

それでは、夢のマイホーム購入に向けて各ステップの詳細を見ていきましょう。

 

STEP1:現状の把握

 

まずは“今の暮らし”を見つめてみよう

自分と家族の「今」を整理することが、理想の暮らしへの第一歩。

このステップではあなたの今置かれている状況を把握していきます。
現状を知ることで住宅購入の基準を作ることができます。

 今の家はどんなところですか?

まずは、今の住まいを棚卸ししてみましょう。

  • 賃貸ですか?借家ですか?

  • 築年数や間取りは?

  • なぜそこに住むことにしたのか?

  • 住んでいて感じる不満は?

たとえば「通勤に便利」「家賃が安い」「近くに両親がいる」など、今の家を選んだ理由には、あなたなりの“判断軸”があるはず。

逆に、「狭い」「子どもが増えて手狭になった」「騒音が気になる」など、不満点も洗い出しておくと、次にどんな家が必要か見えてきます。

 

月々の家賃はいくら?

「月々の家賃はいくらですか?」

この質問はとても大事です。なぜなら住宅ローンを考えるうえで、今の家賃が“基準”になるからです。

たとえば…

  • 今の家賃と同じくらいの返済額なら、家計に無理がない

  • 今より少し高くても、マイホームなら許容できる

  • むしろ今の家賃が高すぎるから見直したい

こうした視点で、自分の“無理のない住宅ローン額”のヒントが得られます。

 

家賃補助、頭金、親からの支援

次に、資金計画に関わる「自己資金」の洗い出し。

  • 会社から家賃補助は出ていますか?

  • 持ち家になったら補助がなくなる可能性は?

  • 頭金に使える貯金はどれくらいありますか?

  • ご両親から援助が受けられそうなら、金額とタイミングは?

“お金の話”は避けがちですが、ここを整理しないと先に進めません。
あとで慌てないよう、事前に確認しておきましょう。

雇用や育休の状況もチェック

住宅ローンは長期にわたる支払いになるため、「安定した収入」が大前提です。

  • 現在の雇用形態(正社員・契約・自営業など)

  • 勤務年数

  • 配偶者の働き方や今後の予定(育休、復職など)

特に育休中やこれから育休に入る方は、住宅ローン審査に影響することもあるため、状況を把握しておきましょう。

 

家族構成は?

夫婦二人なのか、お子様がいるのか、等の確認も大切です。

「今何人家族か?」はもちろんですが「将来的に家族が増える予定があるかどうか」も重要です。

お子さんの人数や年齢、将来的な同居の可能性など、これからのライフプランに合わせた住まいをイメージしておくことで、間取りやエリアの選定にも役立ちます。

家探しのスタートは「振り返り」から

ついつい「理想の物件」を探したくなる気持ち、すごくわかります。
でもその前に、一度だけ立ち止まって「今の自分たち」を整理してみてください。

  • どんな暮らしをしているのか?

  • 何に困っているのか?

  • これからどう生きたいのか?

これらを明確にすることで、”あなたにとってのちょうどいい家”が自然と見えてくるはずです。

住宅購入は人生の大きな節目。
その第一歩は、物件検索ではなく「現状把握」から始めていきましょう!

 

 

 

STEP2:住宅購入動機の整理

 

「なぜ家が欲しいのか?」を言葉にしてみる

漠然とした動機をはっきりさせると、家探しがブレなくなります。

「なんとなく家が欲しい」「そろそろマイホームを…」
そう思って動き出した方へ。

少しだけ、立ち止まって考えてみてください。

まず最初にするべきこと

それは、「どうして家が欲しいのか?」を言葉にしてみること。

このステップでは、漠然としたマイホームの購入動機を整理し、
“理想の暮らしに必要な家”を明確にしていきます。

よくある購入のきっかけ

  • 家賃がもったいないから

  • 子どもが生まれた/生まれる予定

  • 結婚を機に

  • 賃貸だと音や隣人が気になる

  • 子育て環境や学区を重視したい

どれも立派なきっかけです。
大切なのは、そこから“自分たちらしい答え”に落とし込んでいくことです。

それ、本当に「今」家を買う必要がありますか?

この問いも、ぜひ一度自分に投げかけてみてください。

たとえば…

  • いまの収入や将来の働き方に不安は?

  • ライフスタイルが変わる可能性は?

  • 今の暮らしで「持ち家でないと叶えられないこと」はありますか?

場合によっては、“まだ賃貸の方が合っている”という答えにたどり着く方もいます。
それはそれで、正解です。

不動産会社に行けば、基本的に「家を買う話」しか出てきません。
なぜなら、賃貸を勧めても会社の利益にはならないからです。

「持ち家 vs 賃貸」の論争は無意味

SNSやYouTubeではよく見かける「どっちがお得か論争」。
でも、私は現場で日々お客様と接していて感じています。

👉 どっちが正しいかではなく、「どっちが“あなたに”合っているか」が大事。

家を買うという選択が“自分たちの未来に本当に必要なのか”
まずはそこを考えることが、失敗しないマイホーム購入の第一歩です。

動機が明確になると、家探しはブレなくなる

家を買う理由がはっきりしている方は、家探しの軸がブレません。

例えば、

  • 子どもの学区を最優先にしたい
    → 少し築年数が古くても、学区内の立地重視で探せる

  • 家賃並みの支払いで将来資産を持ちたい
    → リセールの良い立地や人気エリアを重視

自分たちにとっての「買う意味」が明確になっていれば、
不動産業者のペースに巻き込まれず、自分軸で選択ができます。

購入動機=家選びのコンパス

あなたにとっての「家を買う理由」は何ですか?

それが明確になると、
「今じゃないな」も立派な判断になりますし、
「やっぱり家を持ちたい」という想いも、より確信に変わるはずです。

まずは、一度紙に書き出してみましょう。
言葉にするだけで、自分の想いが見えてくることもありますよ。

「私が入間市で家を買った話」も参考にどうぞ
🔗 【まとめ】私が入間市で家を買った話|戸建て購入のリアルな体験談

次に読むべきおすすめ記事
🔗【住宅購入】不動産エージェント選びから始めるべき3つの理由

STEP3:物件種別の比較

どんな家のカタチが自分たちに合う?

戸建て?マンション?新築?中古? それぞれの特徴を知って比べよう。

「よし、家を買おう」と決めたはいいものの…
次に出てくるのが「どんな家にする?」という悩み。

戸建て?マンション?新築?中古?

一言でマイホームといっても、選択肢は想像以上に幅広いものです。
このステップでは、それぞれの特徴と違いを比較して「自分たちに合った家のカタチ」を見つけていきましょう。

戸建て or マンション|まずはここを比べてみよう

 戸建ての特徴

  • 土地付きのため将来的に資産価値が残りやすい

  • 駐車場代がかからない(敷地内にある場合)

  • 上下階の騒音トラブルが少ない

  • 自由度が高い(庭・リフォームなど)

 デメリット

  • 修繕や管理をすべて自分で行う必要がある

  • 立地(駅距離など)に制限が出やすい

 マンションの特徴

  • 駅近・利便性の高い立地に建っていることが多い

  • オートロックや防犯面で安心感がある

  • 管理・修繕が管理会社に任せられる

  • 設備(宅配ボックス、ラウンジ等)が充実している場合も

 デメリット

  • 管理費・修繕積立金が毎月かかる

ペットやリフォームなどに制限があることも

戸建てとマンションで迷っている方はこちらの記事もどうぞ👇
🔗【戸建て vs マンション】それぞれの魅力と注意点をプロ目線で比較してみた

 

新築 or 中古|こちらもポイントを比較!

 新築住宅の特徴

  • すべてが新しく気持ちいい

  • 設備や断熱・耐震性が最新仕様

  • 住宅ローン控除などの優遇が大きい

デメリット

  • 価格が高くなりがち(立地を妥協しやすい)

  • 実際の生活イメージがつきにくい(完成前販売など)

中古住宅の特徴

  • 同じ予算で広い・立地の良い物件を狙える

  • 住宅の状態を見て判断できる

  • リノベーションなど自由度が高い

デメリット

  • 築年数によってローンや控除に制限が出る

  • 修繕が必要な場合、費用を見積もっておく必要あり

リフォーム済み?それとも自分で?

中古住宅を選ぶ場合、さらに「そのまま住む」「リフォーム済みを買う」「自分でリノベする」という選択肢も出てきます。

  • リフォーム済み:費用が読みやすい/工期が不要/でも好みに合わないかも?

  • 自分でリノベ:自由度高い/費用調整可能/でも手間と時間がかかる

「すぐ住めるか?」「自分好みにしたいか?」
このあたりが判断の分かれ道になります。

思い込みで決めないで

「マンションはラクそうだから」
「中古ってなんか心配」
「庭付きの一戸建てが夢だったから」

こういった“思い込み”だけで選んでしまうと、実際に暮らし始めたときに
「こんなはずじゃなかった…」ということになりかねません。

住まいは人生のステージによって“ちょうどよさ”が変わります。
今の自分たちにとって最適な選択肢はどれなのか、比較しながら見つけていきましょう。

「意外と、思ってたのと違う」が叶えることもある

マイホーム購入前は「絶対に新築!戸建て!」と思っていた方が、
実際に家族構成や資金面を考えた結果、
「中古のマンション+リノベ」がピッタリだった、なんてケースも少なくありません。

大切なのは、“固定観念”ではなく“柔軟な視点”。

暮らし方を見つめなおすことで、最適な家のカタチが見えてきます。

 

STEP4:不動産の知識をつける

不動産のこと、少しだけ知っておこう

図面の読み方や契約の流れなど、最低限の知識があるだけで安心感が変わります。

「住宅購入って、なんだか難しそう」
「不動産って専門用語が多くてよく分からない…」

そんな不安、誰にでもあるものです。
でも安心してください。すべてをプロ並みに知る必要はありません。

「これだけは押さえておくと安心」という基本を知っておくだけで、家探しの見方がガラッと変わります。

まずは「販売図面」を読めるようになろう

物件検索をしていると、必ず出てくるのが 「販売図面」(マイソクとも呼ばれます)。
この1枚の紙に、物件のかなり多くの情報が詰まっています。

たとえば…

  • 間取り

  • 交通アクセス

  • 建築年数

  • 土地や建物の面積

  • 法令制限や都市計画情報

  • 建築確認番号

  • 設備仕様

  • 販売価格

これらの項目が「なんとなく」でも読めるようになれば、不動産業者の説明に対して自分なりの判断ができるようになります。

正直なところ、「図面の内容を把握していない営業マン」も少なからずいます。
だからこそ、あなた自身が基礎的な目を持つことが大切です。

不動産業界の“仕組み”も知っておこう

住宅購入は、単に家を選んで買うだけの話ではありません。
そこにはいくつかの「裏側の仕組み」が存在しています。

たとえば:

  • 仲介会社の収益源は「仲介手数料」

  • 同じ物件でも、複数の会社が取り扱っている

  • 情報の出どころ(レインズ)では全国の業者が同じ物件情報を共有している

つまり、不動産会社によって「取り扱える物件の差」はほぼ無いということです。

これを知らずに「この会社しか扱ってない物件かも!」と焦って行動すると、判断を誤るリスクも。

住宅購入の流れをざっくり把握しておく

知識というと「法律」や「税金」の話を思い浮かべがちですが、
まずは【住宅購入の流れ】を頭に入れておくことが大切です。

大まかな流れは以下の通り👇

  1. 購入準備(資金計画・情報収集)

  2. 物件探し

  3. 住宅ローン事前審査

  4. 物件の内見

  5. 購入申込

  6. 売買契約

  7. 住宅ローン本審査・金消契約

  8. 決済・引渡し

これらを知っているだけでも、「次にやること」が明確になり、不安が減ります。

より詳しく知りたい方はこちらも参考にどうぞ👇
🔗【まとめ】住宅購入までの流れを知ろう【8ステップ】

「無知」だと損をするのが不動産の世界

不動産購入は、数千万円の大きな買い物。
それなのに「よく分からないまま流されて契約してしまう」人が後を絶ちません。

でも、ほんの少しだけ知識を持つことで、あなたは“流される側”から“選ぶ側”になれます

  • 図面が読める

  • 業界の仕組みを知っている

  • 購入の流れを理解している

この3つが揃えば、物件を見る目も、営業マンの話を聞く姿勢も変わります。

「後悔しないマイホーム探し」は、まず“小さな知識”から始めましょう。

不動産営業の現場のリアル、気になりませんか?
🔗物件の問い合わせだけする人、実は営業から嫌がられてます(本音記事)

STEP5:条件の整理

わが家の“ゆずれない条件”を整理しよう

エリア・価格・間取りなど、譲れること・譲れないことを明確に。

 

価格や間取り、エリア、物件種別などの各種条件を整理しまとめていきます。

ライフプランの整理(ライフプランニングの活用)

 ・終のすみかなのか、住み替えもあるか、家族構成の変化があるか

 ・今だけを見るのではなく将来も見据えた計画を立てましょう。

 ・FP(ファイナンシャルプランナーによるライフプランニング診断がお勧めです)

資金計画の整理

 ・現在借りられる金額を知ることも大切ですが「借りられる金額=自分に適した借入額」ではないのでしっかりと自分にあった資金計画を立てましょう

 ・ライフプランニングをすると自分にあった資金計画を立てることができます。

 ・どうやって購入するか(全てローンか自己資金を入れるか、入れるならいくらか)

物件種別を決める

 ・マンション、戸建て、新築、中古、リノベ など絞り込む

 ・いよいよSTEP3で比較検討した物件種別から自分にあったものを選択して行きます。

物件条件の整理

 ・立地、広さ、築年数など細かい条件の整理

 ・物件種別が決まったら次はどこに住むのか、間取りはどうかなど具体的に物件の条件を決めていきます。

条件が決まらない方は、“ちょうどいい家”を見つける考え方をぜひ。
🔗住めば都は本当だった!【完璧じゃない家】を買って10年。それでも後悔していない理由(体験談)

 

 

STEP6:不安を取り除こう

「これが心配…」を見える化して安心に変える

ローンや将来の生活不安など、曖昧なままにせず、ひとつずつ確認を。

家を買うとなると、期待と同じくらい「不安」もつきものです。
それはローンのこと、将来のこと、生活の変化への心配だったりします。

でも、こうした“漠然とした不安”こそが、マイホーム購入を足踏みさせる一番の原因。

このステップでは、よくある不安を「見える化」しながら、
一つひとつクリアにしていく方法を整理していきます。

資金繰りの心配、ありませんか?

まずは誰もが気になるお金のこと。
でも、心配の正体が何なのか分からないままだと、余計に不安になります。

たとえば…

  • 自己資金ってどれくらい必要?

  • 両親から援助がありそうだけど、ちゃんと確認してない…

  • ボーナス払いってどう考えればいいの?

  • 車のローン、あるけど大丈夫?

これらを「なんとなく」で済ませず、紙に書き出して確認してみましょう。

チェックポイント① 自己資金の出どころは?

頭金を入れる予定がある場合は、

  • いくら出せるのか

  • どこから出すのか(預貯金/親の援助 など)

  • 援助があるなら、いつまでにどれだけ確実なのか

ここを明確にするだけで、資金計画の不安がグッと軽くなります。

チェックポイント② 車やその他ローンの影響

車のローンは、住宅ローン審査に影響を与える代表格。

月々の返済額が大きい場合、借入可能額が減ってしまうケースも。

【ポイント】
✅ すでにローンがある → 年収に対してどのくらいの影響かを試算してみる
✅ これから車を買う → 家を買ったあとにするのがベター

ちなみに車のローンがある=家のローンが組めない、ではありません。
「どう組むか?」のプランニングが重要です。

チェックポイント③ 信用情報・過去の延滞など

  • 昔、カードローンで延滞したことがある

  • リボ払いをたくさん使っている

  • キャッシング枠を使っている

などがある場合は、事前審査前に一度ご相談ください。
内容によっては対策が可能ですし、正しく申告しておくことでトラブルも回避できます。

チェックポイント④ 子育て・教育の不安

子どもの進学先や、転校のタイミング、通学距離など…

教育環境も大きな判断要素です。

入園・入学前後のタイミングで引っ越したい方は、希望時期から逆算して動くことが重要です。

不安の“正体”を見つければ、対策も見えてくる

多くの方が「なんとなく不安」を抱えたまま住宅を探し始めます。
でも、その状態では物件の判断軸もブレてしまいがち。

まずは「自分たちの不安って、何なんだろう?」を明確にすること。
そこから初めて、理想のマイホーム購入へ向けての準備が整っていきます。

「安心して前に進むために、不安をリスト化しよう」

💬 不安なことは、メモに書き出して「見える化」
💬 家族で一度、話し合ってみる
💬 どう解消できるか、不動産エージェントに相談する

一人で抱え込むのではなく、整理して人に相談するだけで気持ちがラクになることも多いです。

 

 

STEP7:住宅ローンの事前審査

自分に合ったローン、見つけておこう

借りられる額ではなく「無理なく返せる額」で家を選べば、後悔なし。

家は欲しいけど、ローンって何から考えればいいの?」
そんな声、よく聞きます。

でも実は、住宅購入の成功は、この「事前審査」をどう扱うかで大きく左右されます。

今回は、“後悔しない家探し”における住宅ローン事前審査の重要性について解説します。

「いくら借りられるか」より「無理なく返せるか」

住宅ローンを考えるとき、まず多くの人が気にするのが「いくら借りられるか」。
でも、実際に大切なのは “いくらなら無理なく返せるか” です。

これを知らずに家探しを進めてしまうと、

  • 借入額が足りず、気に入った物件に手が届かない

  • 金利が想定より高くて、支払いがきつくなる

  • ローンに通らず、せっかくの物件が白紙に…

…なんてことにも。

こうした“あとから知って後悔”を防ぐためにも、早めの段階で事前審査に取り組むことが非常に重要です。

そもそも「事前審査」って何?

事前審査(仮審査)は、住宅ローンの本申込みの前段階。
物件が決まっていなくても、金融機関に「この人はどれくらいの借入が可能か?」を簡易的に見てもらうことができます。

審査内容はこんな感じ👇

  • 年収・勤続年数・雇用形態

  • クレジットやローンなどの信用情報

  • 現在の借入状況

 金利の低さだけで選ぶのはNG

「金利が安い=お得」と思いがちですが、実際には【総返済額】や【保証内容】も考慮する必要があります。

たとえば…

  • 団信(ローン契約者が死亡・高度障害になった場合の保険)
    → 保証内容や条件は金融機関によってバラバラ。

  • 融資手数料や保証料
    → 一見安く見えて、実は初期費用がかかるケースも。

  • 審査スピードや対応の丁寧さ
    → 提携先や担当者によっても変わるため、比較は必須。

💡 金利が安くても、総合的に「安心・納得できる条件」かをチェックしましょう。

固定金利 vs 変動金利、どっちがいい?

これはよくある悩みどころ。

  • 固定金利:金利が上がらない安心感。将来設計が立てやすい。

  • 変動金利:金利は低めスタート。ただし今後上がるリスクあり。

ポイントは、「あなたの働き方・収入の安定度・今後のライフプラン」によって選び方が変わるということ。

👉 家族構成が変わる予定の方
👉 転職や独立の可能性がある方
👉 教育費がかかる時期が見えている方

こうした要素を踏まえて、プロに相談しながら進めるのがおすすめです。

ローン審査は“物件探しの前”に済ませておく

まだ物件が決まっていなくても、事前審査はできます。
早めに済ませておけば、家探しに迷ったときにも「予算」がはっきりしている分、スムーズに選べます。

✅ 自分に合った金融機関を選ぶ
✅ 金利・条件・団信などを比較する
✅ 借りられる額でなく、返せる額で決める
✅ できればFP(ファイナンシャルプランナー)や不動産エージェントと一緒に確認

「ローン通るかな…?」と心配な方はこちらが必読。
🔗【まずはセルフチェック】物件探しの前に住宅ローンのシミュレーションをしてみよう

 

STEP8:内見する物件を決めよう

 

条件が整理できたら、いよいよ具体的な物件チェックへ。

まずは気になる物件を探す

STEP5でまとめた資金計画や希望条件をもとに、SUUMOやHOME'Sなどの不動産情報サイトで検索しましょう。

  • 条件に合う物件をすべてピックアップ

  • 候補は多ければ多いほど選択肢が広がり、比較しやすくなります

  • 一度見た物件は忘れず記録し、判断材料として残しましょう

「他にも良い物件があるかも…」と心配する気持ちはよく分かりますが、まずは全候補をしっかり確認して安心することが大切です。

 内見候補は10件以内に絞る

実際に内見するのは10件以内がベスト

  • 全体を見ることで、自分の優先順位が明確になります

  • “微妙な物件”と“魅力的な物件”を見分けられるようになります

  • 不動産会社任せで紹介されたものだけではなく、自分で選んだ物件を比較できます

  • 物件を見る目が養われ、無駄な内見を減らせます

100%理想の物件は存在しない

希望条件を全て満たすパーフェクトな物件はなかなか見つかりません。

  • 希望に合う物件が少ないなら、優先順位の見直しが必要

    • 価格、間取り、エリアのどこを優先するか?

  • 条件が合わなければ、STEP5に戻って条件整備を再検討

  • 自分で選ぶ力がつくと、不動産業者の“言いなり”にならずに済みます

STEP1~7でしっかり準備をしたあと、
STEP8で「自分で選んだ物件」を内見することで、迷いや後悔を最小限に抑えられます。

  • 希望条件に合致する物件はすべてチェック

  • 候補は10件以内に絞る

  • 100%条件に合う物件を探すより“自分の譲れないポイント”を大切に

STEP9:内見

 

内見は“生活のイメージ”をつかむ大事なタイミング。五感で確かめよう。

図面だけでは分からない「リアル」を知る

物件探しの終盤に差し掛かったら、いよいよ内見のステップへ。

  • ネットで見ていた時は「良さそう」と思っても…

  • 実際に足を運ぶと「思ったより狭い」「日当たりが違う」など、感じ方が変わることが多々あります

家探しで後悔しないためには、実際に体験してみることが不可欠です。

内見は1日に3〜5件がベスト

  • 時間をしっかり確保して、複数の物件を一気に比較

  • 同じ日に見ることで、それぞれの違いが鮮明に分かる

  • できるだけ疲れないスケジュールを立てることも大切です

1件1件に集中するために、詰め込みすぎず、印象のメモを残しておくのがコツ。

 エージェントは1社にまとめよう

掲載物件の多くはどの不動産会社でも紹介可能です。

  • 複数社に依頼すると、スケジュール調整や連絡が煩雑に

  • 同じ物件を何社にも紹介されてしまうケースも…

そのため、信頼できる不動産エージェントや会社に絞って依頼し、まとめて調整・案内してもらうのがスマートなやり方です。

内見で見るべきポイント

  • 光の入り方(時間帯を変えて見られるとベター)

  • 収納の広さと使いやすさ

  • 近隣の音や道路の交通量

  • 玄関・水回りの使い勝手

  • ご近所の雰囲気や日常の動線(スーパー・保育園など)

写真や図面では分からない“肌感覚”で、生活のイメージがつくかをチェックしていきましょう。

内見は「家探しの山場」です。

  • 図面の印象と実物をしっかり照らし合わせる

  • 比較検討のために3〜5件ほどピックアップ

  • 同じ会社・エージェントに依頼して、内見効率を上げる

 

 

STEP10:申込〜契約

気に入ったら、前に進む勇気を

申込・契約は“決断の瞬間”。でもここまで来たあなたなら大丈夫。

購入申込書は“買います”の意思表示

気に入った物件が見つかったら、購入申込書にサイン。

この書類は**「この物件をこの価格で購入したいです」という意思表明**をするものです。

  • 法的拘束力はありません(キャンセルも可能)

  • ただし売主や仲介業者にとっては“前向きな意思”と受け止められます

複数の物件に申込を出して“キープ”するような行為は避けましょう。信頼関係を損なうだけでなく、後の交渉にも影響します。

値引き交渉もこの段階で

希望価格や条件(引き渡し時期や付帯設備など)がある場合は、このタイミングで申込書に明記します。

  • 売主は申込を見て「その条件でOKか?」を判断します

  • 条件に納得すれば契約準備へ

  • 調整が必要な場合はエージェントを通じて交渉開始

ここで大事なのは、条件の交渉=対立ではないということ。
「納得して契約できる形」を双方で探るプロセスです。

重要事項説明とは?

契約前には必ず「重要事項説明」というプロセスが入ります。

これは宅地建物取引士(宅建士)によって行われる、法的に義務付けられた説明です。

  • どんな土地にどんな建物が立っているのか、または立つ予定なのか

  • 目には見えない部分も含めた物件の法的状況(建物の制限や、接道状況など)
  • その他契約する上での重要な事項等

💡 少し難しい内容もありますが、購入する土地や建物についての説明ですので、しっかり確認しましょう。
ここでのモヤモヤは、後で大きな不安になることもあります。

契約書に署名・捺印。いよいよ「契約成立」

重要事項の説明に納得したら、いよいよ売買契約。

契約書に署名・捺印をして、手付金の支払い(物件価格の5〜10%が目安)を行います。

この一歩が、夢のマイホームへの扉になる

申込〜契約は、まさに「決断の瞬間」。

でも、ここまでのステップをしっかり踏んできたあなたなら、きっと後悔しない選択ができるはずです。

  • 気になる物件があったら、申込で意思表示

  • 価格や条件はこの段階で交渉を

  • 不安があるときは遠慮せずエージェントに相談を

まとめ

不動産会社に任せっきりでは失敗することも…

よくある住宅購入の流れは、

問い合わせ → 内見 → 住宅ローン → 申込・契約

このように“後半のステップ”だけを踏むことが多く、
資金面や将来の生活設計が整理されないまま進んでしまうことも少なくありません。

その結果…

  • 良い物件が見つからず、迷子になってしまう

  • ローン審査が通らずに時間を無駄にする

  • せっかく買った家なのに、後からなんか「違った」と気づいてしまう

こういったケースが実際に多くあります。

今は“情報”より“判断力”の時代

ポータルサイトから物件を探すこと自体は悪いことではありません。
でも、情報は誰でも持っている今、
「どう判断するか」「どう選ぶか」が問われている時代です。

だからこそ、住宅購入は“自分主体”であるべきなんです。

  • どんな暮らしがしたいのか

  • 今の自分に合った選択肢は何か

  • 無理なく買える範囲で、何を大切にしたいか

こうしたことを明確にするために、この10ステップが役立ちます。

自分の家は、自分で決めよう

100%満足のいく家は、きっと存在しません。
でも、「自分の意思で選んだ」と胸を張って言える家なら、きっと後悔は少ないはず。

もし、自分だけで10ステップを進めるのが難しければ、
信頼できる不動産エージェントのサポートを受けることも一つの選択肢です。

一般的な不動産会社は「7〜10」のステップしかサポートしてくれません。
でも、エージェントであれば、「STEP1」から一緒に並走してくれます。

あなたの家探しが、“納得のいく一歩”になりますように

これから家探しを始める方も、
今まさに住宅購入で迷っている方も、
ぜひ“自分の家は自分で決める”という軸を大切にしてみてください。

不動産エージェントとして、そして同じように家を買った経験者として、
私はそんな家探しを全力で応援しています。

▶︎【完璧じゃない家】を買って10年。それでも後悔していない理由

 

 

もし「この10ステップ、自分一人で進めるのはちょっと不安かも…」という方は
▶︎[こちらのLINE相談ページ]( https://www.yukisatoru.com/linesoudan-lp2/)をご覧ください。
ちょうどいい家を、一緒に見つけましょう。

 

 

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