「住めば都って、本当だったんだな」
10年前、私は今の家を買いました。
不動産業界に足を踏み入れて間もない頃。
まさか自分が家を買うとは…
と驚きながらも、勢いとタイミングで決めた戸建て。
正直、理想の家だったかと聞かれると、今でも「うーん」と少し唸ります。
駅からはちょっと遠いし、隣の家との距離も近い。
日当たりも完璧ではないし、収納も「思ったより少ないな」と感じることもあります。
でも。
それでも私は、この家にしてよかったと心から思っています。
■ 持ち家に“完璧”を求めすぎる日本の風潮
日本では、「マイホーム=人生のゴール」みたいな風潮があります。
・注文住宅で理想を詰め込んだ“唯一無二”の家を目指す
・インスタで見たようなモデルルームみたいな家にしたい
・あらゆるリスクを潰して“失敗しない家”を探す
気持ちはわかります。でも、現実はそんなに甘くない。
予算、立地、家族の意見、住宅ローン、将来設計…。
すべての要素を満たす「完璧な家」なんて、探しても探しても見つからないんです。
■ 「最悪、売ればいい」という気持ちがくれた安心感
実は家を買うとき、私はこう思っていました。
「最悪、売ればいいか」
このマインドが、私にとってはとても大きかった。
不動産の仕事をしていたからこそ、「物件は資産であり、売ることもできる」という知識が安心材料になったんです。
もちろん、簡単に買い替えられるものではありません。
でも、「一生に一度の買い物」って決めつけないことで、気持ちがラクになったんですよね。
■ 家が“自分たちの暮らし”に馴染んでいく感覚
住み始めてからは、何もかもが順調だったわけじゃありません。
子どもが増えて、荷物も増えて、リビングが散らかる毎日。
庭の手入れもサボりがちで、DIYの途中で終わってる棚もあります(笑)
でも、不思議とこの家が“自分たちの家”になっていく感覚があったんです。
完璧じゃないけど、必要なものは揃っている。
理想の間取りじゃないけど、家族の笑顔がある。
毎日がちょっとずつ愛着に変わっていく。
「住めば都」って、たぶんそういうことなんだと思います。
■ まとめ:完璧じゃなくていい。“ちょうどいい家”がいい
家選びに正解はありません。
大事なのは、“今の自分たちにちょうどいい家”を選ぶこと。
そして、完璧を求めすぎないこと。
私はこの家に住んで10年。
不動産エージェントとして、そして4人の子を育てる親として、思うんです。
「家を買ったから幸せになる」のではなく、
「この家でどう暮らすか」が幸せをつくるんだと。
だから、もし今、家探しに迷っているなら。
完璧な家ではなく、"ちょっと不満もあるけど、なんか好きだな"と思える家を、ぜひ探してみてください。
それがきっと、10年後に あの時「買ってよかった」と思える家になるはずです。
後悔しない自分にあった"ちょうどいい家"を探す方法が知りたい方はこちら
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