(この記事はLINEステップ配信の内容を詳しく解説したものです)
「借りられる額」で考えていませんか?
家探しを始めると、まず気になるのが「いくらまで借りられるのか?」という話。
でも、ここで多くの人が資金計画の落とし穴にハマります。
それは、
「借りられる=払える」ではないということ。
住宅ローンは何千万円という大きな借金。
それを30年、35年、あるいはそれ以上の期間で返していくものです。
よくある3つの勘違い
ここでは、実際に現場でよく見る“失敗パターン”をご紹介します。
❶「借りられる額=払える額」だと思っている
銀行の審査が通ると、「この額まで借りても大丈夫なんだ」と思ってしまいがち。
でもそれは、“返済能力”というより“与信枠”の話。
実際の家計に無理が生じたり、教育費・老後資金が圧迫されたりするリスクがあります。
❷「金利だけを見て、変動金利一択」にしてしまう
「変動は金利が安いからお得」と言われがちですが、将来金利が上がる可能性も十分あります。
金利タイプの選択は、ライフプランとリスク許容度によって異なるもの。
目先の数字だけで判断するのはとても危険です。
❸「住宅ローン控除があるから、多く借りた方が得」
控除額を最大限使うためにフルローンを組む人もいますが、これは要注意。
控除の恩恵が減っても、月々の支払いや精神的な余裕を優先すべきケースも多いです。
大切なのは「いくら借りられるか」ではなく「いくら返せるか」
資金計画でいちばん大切なのは、
家計の未来とバランスの取れた「返済可能額の設定」です。
たとえば、
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教育費がかかり始める時期
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車の買い替えや家電の買い替え
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自営業・フリーランスなら収入の波も考慮に
こうしたライフイベントと住宅ローン返済が重なるタイミングまで考えた上で計画することが大切です。
まとめ:「マイホーム=ローンを背負うこと」を忘れずに
家は一生に一度の買い物ですが、住宅ローンは“一生の付き合い”とも言えます。
誰かのマネではなく、自分たちのペースに合った資金計画を立てましょう。
次回は、物件そのものよりも大切な「良い買い方」の話をお届けします。