こんにちは、不動産エージェントのさとるです。
今回は、住宅購入を考えるときに必ずと言っていいほど感じる“将来の不安”についてお話しします。
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今の収入で買って大丈夫かな…
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子どもが大きくなったら、部屋は足りる?
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そもそもこの家、ずっと住み続けられるのかな…
そう思ってしまうのは自然なことです。
なぜなら家は「いまの自分たち」だけでなく、「これから先の自分たち」まで一緒に暮らしていく場所だから。
今回は、そんな将来の不安を「ライフイベントの整理」という形で見える化し、どう考えて選べばいいのかを一緒に整理してみましょう。
目次
働き方と家族の未来を、“年表”にしてみる
家を買うタイミングで多いのは「これから結婚」「出産をひかえている」「お子さんが小さい」「共働き」「育休明け」など、将来が見通しづらい時期ですよね。
だからこそ、あえて「時系列」でこれからのライフイベントを並べてみましょう。
例えばこんなふうに:
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2025年:次男が幼稚園入園、妻が時短復帰
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2026年:長男が小学校入学、車の買い替え予定
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2028年:妻がフルタイム復帰
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2030年:親が後期高齢者、介護の検討
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2032年:長男が中学受験?塾代が月6万?
こうしてみると、「来年ちょっと狭くなるな」「教育費が一気に増えるな」「二世帯の話が出てきそう」など、“住宅にまつわる見えない不安”がグッと具体的になります。
“住み替え or リフォーム”は前提にしていい
一生住み続ける家を完璧に想定するのは、正直なところかなり難しいです。
だから私はこう言っています:
「住み替えるかもしれない」「将来間取りを変えるかも」
それを“前提にして”家を選んでもいいんです。
そのうえでポイントになるのは以下の視点。
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間取りの柔軟性:間仕切りできる子ども部屋? 平屋 or 2階建て?
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階段や水回りの位置:老後や親との同居時にどう使う?
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立地と資産性:10年後に売る or 貸すことになったら?
未来の変化に耐えられるかどうか、“家の拡張性”と“出口戦略”の視点を忘れずに。
もちろん未来のことはだれにもわかりません。
ただ、希望と理想を基に将来設計をイメージすることはできると思います。
変化を予測して“今の家選び”に逆算する
「今の暮らしにピッタリ!」だけで家を選ぶと、数年後に後悔することも。
住宅ローンの返済は20〜35年。
家族構成や働き方が変わっていく中で、「いま気づける将来の分岐点」から逆算してみてください。
例えば:
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育休復帰後の時短勤務 → 収入の回復時期をローン返済計画に反映
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子どもが成長して個室が必要に → 間取り変更できる構造か?
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定年後に年金だけの生活 → 売却 or リフォームで選択肢を確保
“その時が来たら考える”よりも先回りして考えられると、不安は「問題」ではなく「選択肢」に変わります。
✔︎ 将来の不安は「書き出して」「逆算する」ことで言語化できる
見えない将来ほど、心配は大きくなります。
でも、時系列で「何が起きるか」「いつ起きるか」を書き出せば、“その時にこの家でどう暮らしているか?”を想像できます。
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住み替え前提で“出口戦略”のある物件か?
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ライフイベントを“先読み”した資金計画になっているか?
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家族の未来が“窮屈にならない”構造や間取りか?
これらを一度棚卸しするだけで、「この家で暮らしていけそう」という確信につながります。
専門家の力を借りて、不安を“現実的な判断材料”に変える
未来への不安は、ひとりで抱えているとますます膨らんでしまいます。
「この年収でローンは無理じゃないかな…」
「子どもが増えたら部屋が足りなくなりそう…」
「老後に売れる家なのか不安…」
そんな風に感じたときこそ、ファイナンシャルプランナー(FP)や、中立的な立場の不動産エージェントに相談してみてください。
✅ 住宅ローンの組み方や返済シミュレーション
✅ 教育費・老後資金とのバランスの見直し
✅ 住み替えや資産価値を見据えた物件選び
など、プロと一緒に「未来を数字や行動に落とし込む」ことで、ぼんやりしていた不安が“解決できる課題”へと変わっていきます。
特に、住宅購入を一人で判断するのが不安な方にとっては、第三者の冷静な視点が心強い味方になります。
🔗【住宅購入】不動産エージェント選びから始めるべき3つの理由
まとめ:家選びは、未来の自分たちへの“先回りのプレゼント”
家は“今の自分たち”が買いますが、住むのは“これからの自分たち”です。
未来を想像し、変化を見越し、必要な備えを今のうちにしておくことで、「買って良かった」と思える家になるはずです。
不安は、整理すれば味方になります。
未来の“モヤ”をクリアにして、安心して家探しを進めていきましょう!
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