こんにちは、不動産絵エージェントのさとるです。
今回は、「共働き、世帯年収573万円でどこまでの家が買えるの?」というテーマで、
リアルな家計シミュレーションをもとに「無理のない家の買い方」をご紹介します。
目次
こんなご家庭を想定してシミュレーション
今回は以下のご家族が住宅購入を検討していると仮定してシミュレーションしていきます。
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ご主人:35歳/会社員(年収450万円)
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奥さま:34歳/パート(年収123万円・扶養内)
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お子さま:3歳(もう1人お子さんを希望)
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お住まい:埼玉県入間市・現在は賃貸
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ご希望:2〜3年以内にマイホームを購入予定、学区や資産価値も重視
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ご不安:教育費、老後資金、転勤、登記費用など
住宅ローンはいくらまで組める?
世帯年収が573万円の場合、金融機関が「返済可能」と判断するのは、
年収の30%(返済比率)=年間171.9万円(月々約14.3万円)です。
(金融機関によっては年収に対する返済比率を35%、40%でみるところもありますが、今回は年収の30%を想定)
この条件で借りられる金額は次の通り👇
金利タイプ | 月々返済額 | 借入可能額(35年・頭金0円) |
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変動金利 1% | 14.3万円 | 約4,750万円 |
固定金利 2% | 14.3万円 | 約4,150万円 |
金利は少し高めですが、わかりやすく変動1%、固定2%で計算しています。(2025年6月26日現在)
でも...“借りられる金額”と“返せる金額”は違います
このご家庭の場合、お子さんが2人になれば教育費も家計の比重も一気に上がります。
特に大学進学が重なる時期には、
「ローン返済+教育費+老後資金の準備」が同時にのしかかる可能性も。
そこで私が推奨しているのは――
返済比率を25%〜28%程度に抑えること。
今回のシミュレーションのご家庭の場合には、
家計の安全ライン:借入額3,700万〜3,900万円まで
この価格帯なら、生活水準を保ちながら、教育費・老後資金の積立も並行して行えます。
固定金利 vs 変動金利、我が家はどっちを選ぶ?
🔒 固定金利(2%)
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返済額がずっと一定で、将来の見通しが立てやすい
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教育費や生活費が増えても、家計が安定しやすい
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【フラット35】子育てプラスなど、優遇制度あり
→ 子育て世帯には、安心感という大きなメリットがあります。
📉 変動金利(1%)
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今は低金利なので、返済がラクに感じる
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ただし、将来の金利上昇=返済額アップのリスクあり
→ 「今は返せるけど、将来は?」と不安なご家庭には不向きな面も。
結論:教育費と老後資金を守りながら、家を買うには?
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年収573万円(夫450万+妻123万)・子ども2人を想定
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固定金利での借入限度は約4,150万円
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変動金利なら約4,750万円まで借入可能
でも――
教育費・老後資金も考慮すると、現実的には3,700万〜3,900万円が安全圏。
という回答になります。
無理なく買える家を知ることが、“後悔しない家選び”の第一歩
「この家、手が届くけど、将来大丈夫かな?」
そんな漠然とした不安は、数字で見える化すると消えていきます。
マイホームは、買った後の“暮らしの継続”こそが大事。
だからこそ、「住宅ローンの限界」ではなく「安心して返せる金額」で自分にあったちょうどいい家を探していきましょう。
📖 マイホーム購入を10ステップで解説したブログ記事もぜひご覧ください👇
後悔しない住宅購入10STEP|自分で決める“ちょうどいい家”の見つけ方