不動産エージェントの本音

「資産価値」って、そんなに大事?──私が“資産性だけじゃない”住宅選びをした理由

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さとる
「せっかく家を買うなら、将来売れる家じゃないと…」


住宅購入を考え始めると、こんな言葉を耳にすることが増えますよね。

でも、私は正直なところ、「資産性」だけを軸に家を買ったわけではありません

不動産エージェントとして多くの住宅購入に関わってきた私ですが、
自分の家を買ったとき、意識していたのは「資産価値」よりも、

「今の家族にとって、どれだけ心地いいか」

「子どもたちと、どんな時間を過ごせるか」

…そんな視点でした。

賃貸と持ち家の違いは「その後」があるかどうか

たとえ売ることを前提にしなくても、持ち家には“残る”という安心感があります。

私は、「子どもが巣立ったらこの家は売って、夫婦二人でコンパクトなマンションに住み替えよう」と思っています。

もちろん、その時に建物の価値はほとんどゼロかもしれません。
でも、土地の価値は確実に残ります。

土地は使い古せるものではないし、急にゼロになることもほとんどありません。

つまり、将来、売る選択肢があるということは、「何も残らない賃貸」との大きな違いなんです。

とはいえ「資産性」はゼロでいいわけじゃない

私が強くこだわったわけではないにせよ、

  • 駅からの距離

  • 学区や周辺環境

  • 街並みの整備状況

こういった最低限の“売れる要素”には、自然と目が行きました。

だって、いざという時に「売れない家だったらどうしよう…」という不安は誰だってありますよね。

なので私は、

「住みたい場所・心地よい家」+「最低限の資産性」

個人的には、”売れない家”というのはないと思っていますが、このバランスを大切だと思います。

「資産性だけを求めた家選び」がちょっと違うと思う理由

「この家将来どのくらいで売れますかね?」

時々、“売れる家”だけを意識して選ぶ人がいます。

もちろん考え方は自由ですが、それって本当に「住みたい家」なんでしょうか?

  • 駅近だけど騒音がすごい

  • 人気学区だけど間取りが気に入らない

  • 管理が良いマンションだけど隣人トラブルが多い

売りやすさばかりを意識しすぎると、“今を犠牲にした家選び”になってしまうこともあるんです。

資産性だけを追い求めると投資家になってしまいますね。

まとめ:「売るため」じゃなく「生活するため」の家選びを

私が家を買ったのは、家族との時間を大切にしたいと思ったから。
10年後、20年後にどうなるかは、もちろん気になるけど、
それよりも、“今この瞬間をどう過ごすか”を重視しました。

そして、たとえ建物の価値は下がっても、土地は残る。
その価値が少しでもあれば、将来の暮らしの“足し”にはなってくれる。

これは、持ち家にしかない安心感だと思っています。

家の選び方に正解はありません。
ただ、「売るとき」のことばかり考えるのではなく、「住んでいる間の幸せ」も、ちゃんと大切にしていい。

それが私の家選びの価値観です。

💡この記事が、あなたの“ちょうどいい家”を見つけるヒントになれば嬉しいです。

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